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アニメの感想メインに、ギャンブルも少々。

勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。

勇しぶ。ラノベ原作のハーレム系を観たのですが、なかなか面白かったので適当な感想を書いていきます。下着や胸を露出するシーンが多く、人に勧めることはありませんし、そういう作品が好きだと誤認されるのも本望ではないのですが。また、これは個人的にそう感じただけであって、作者が意図した楽しみ方ではないのかも知れませんが、私が面白いと感じた点について書きます。あらすじを書くので、多少ネタバレになると思います。

そもそも勇しぶとは?

タイトル通りです。就職したのは家電量販店だと思っていただければ構いません。正確にはこの世界には電力という概念がなく、すべて魔法で起動させますが、扱うのは洗濯機であったり電子レンジであったりです。何故しぶしぶ就職することになったのかというと、魔王が討伐されてしまい、勇者という職の存在価値そのものが成立しなくなったためです。主人公のラウルはなかでも優秀な勇者で、魔王討伐に近いとされていたのですが、彼を含む勇者の団体は解散することになり、しぶしぶ就職します。

魔王の娘との出会い

いつものように出勤したある日。ここで働きたいという女の子がラウルの店へ面接に来ます。それが魔族の女の子であり、魔王の娘だったのです。魔王の娘は成熟してもおらず、魔王になるにはいささか状況が芳しくない。ということで、かつての勇者候補と魔王の娘が同じ店で働くことになりました。

勇者への憧れ

ラウルは就職してもなお勇者への憧れを捨て切れずにいました。悪い者を退治したい。人々を救う、そんなかっこいい勇者に自分もなりたい。ラウルのかつての仲間も同じで、そのうちの一人であったアイリという少女は、身内を魔族に殺された憎悪から勇者へなることを決意。その復讐心を捨て切れずいます。

勇者と人と魔族

フィノの教育担当になったラウルは、彼女に仕事の挨拶から教えます。「ありがとうございました」「申し訳ございません」「いらっしゃいませ」など、誰にでもできそうなことが、魔王の娘であるフィノにはどれも難しく、またどれも新鮮でありました。そんな彼女がやっと一人前の仕事をした時。魔族も勇者も、何かを始めるときは誰かの教えが必要で、そう大きく変わらない。そんな気さえしてきます。かつて勇者をやめて働き出した時のラウルも同じで、教えられ、失敗し、ようやく普通に仕事ができるようになったことを思い出します。

勇者制度復活

とうとう勇者への憧れを捨てきれないかつての仲間たちが、魔王の娘であるフィノを無理矢理魔王にしようという企てを起こします。勇者が存在するには、それに敵対するものの存在が不可欠です。俺たちはまた勇者になれるんだ、という誘いに、フィノを傍らで見ていたラウルは疑問を感じます。

勇者と魔王の関係

魔王復活の企てと同時に、ラウルは勇者制度の真実を知ることになります。魔力や剣技に磨きのかかった勇者は本当はいつでも魔王を討伐することが可能だったそうです。しかし、魔王がいて勇者がいるおかげで武器や防具の商人。勇者のための学園。それを指導する立場の人。勇者という存在そのものがもたらす恩恵は大きく、魔王は討伐してならない決まりだったそうです。しかし、誰かが魔王を倒してしまったせいで、かつて勇者を目指していた人々は勿論、職を失うものがいたり、経済が回らなくなったり。色々損害を受けてきました。勇者と魔王の関係は、ラウルが想像しているよりも遥かに現実的でした。また、魔族に恨みを持つ者も多く、勇者と魔王という構造そのものが、心の拠り所になる人も少なくありませんでした。

フィノとラウルの決意

その事実を知ったフィノは、自分がこうしていることが正しいことなのか。魔王としていることが正しい選択だったのではないか。と傷心してしまいます。しかし、ラウルにはフィノが魔王になることなど考えられません。発注が取れたと喜び、お客様にありがとういう言葉をかけられ満足そうにするフィノの姿は、ただの家電量販店の店員でしかありません。勇者になるという夢を捨て、その企てを全力で阻止しようとするラウルの姿にフィノも感化され、いまあるすべてを受け入れようと決意します。

エピローグ

一度は魔王になりかけたフィノを救い、いつものように出社して、いつものように仕事をする彼ら彼女ら。アニメ放送は以上で、魔王を倒した人物やその後は不明。(推測では店長が魔王を倒したのではと思っている)ライトノベルは完結しているそうなので、続きが気になるので二期待機です。

いかがでしょうか。なんか意外と奥が深いと思いませんか?